十四朗亭の出納帳

アニメの感想、ゲームホビーの感想など 作品のジャンルにこだわらず書いていく予定です,SSとか書いてます

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十四朗

Author:十四朗
(じゅうしろう)と読みます
ロボとか好き東方も好き
趣味の守備範囲は日々拡大中
東方の霖之助SSが主流です
一応現役の遊戯王プレイヤー
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大体マルチ対応ゲームやってると思います。

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スキマ快速

カプってなんぞ?
カプなんて取り扱ったことないから絡ませ方が無茶苦茶ですね
後半凄い駆け足気味かも
私の文章って自分で読み返して読みにくいんですよね
誰じゃこれを書いたのは!!貴様はクビだ!!
って言いたくなるくらい読みにくいです
読みやすい文章の基本ってなんなんでしょうね

『スキマ快速』

八雲紫、森近霖之助


香霖堂は古道具屋であって古着屋ではない
確かに彼の店の片隅には多くの衣服が掛けられておりその種類は実にさまざまで
男性用、女性用、子供用、着衣者不明用、等々
文化のチャンポン鍋の香霖堂らしい数々の服が並べられてある
そして困ったことにこの道具屋には衣服の修繕と購入目的に訪れる客が意外と多い
前者は主に霊夢と魔理沙のしなくてもいい口コミのおかげ
後者は今までの幻想郷にない新しいデザインを求めて訪れる
後者はあまりいい気はしないが商品は買って行ってくれる以上文句は言えない
問題は前者で道具屋ということを無視して服の修繕を押し付けてくる、例えば八雲紫とか
彼女があまり出歩かない冬場は(なんでも冬眠していて月に数日しか活動しないらしい)
波風立つことなく平穏に暮らせるが今は春だ
いつ本格的に活動を再開した彼女がやってきてもおかしくはない
厄介さのレベルでいえば目に言えた騒動を持ってくる魔理沙より
心の中で津波を引き起こしてくれる彼女は霖之助の数少ない苦手とする人物であった。
(頼むから寝てる間に虫食いにあった服を直してほしいなんて理由でここを訪れないでくれよ
君には優秀な式がいるじゃないか服の修繕くらい彼女に任せていればいいのに)
霖之助は青々しい緑に覆われた森に目を向ける、今日の天候は晴れで風が少々ある
木々からあふれ出た木漏れ日は風が吹くたびにその形をかえキラキラと輝く
窓を少し開けておけば心地よい春風を独り占めしながら読書ができるだろう
(こんな気持ちのいい日なんだもう少しくらい彼女も眠っているだろう)
お茶でも淹れよう
そう思って背後のカウンターに置いてある急須に手を伸ばしたが手は空を切る
不思議に思って後ろを振り返ると急須が宙に浮いていた
いや、宙から出ていた手に持ち上げられていたと言ったほうが正しいかもしれない
手は何もない空間からスルリと伸びていて細くしなやかな指の一つ一つが急須を絡め捕り持ち上げている
幻想郷広といえどこんな気の利かないご挨拶は例の彼女ぐらいだろう
八雲紫、妖怪少女の訪問だ、あくまで来店ではなく訪問だ。


「藍ったら私の相手全然してくれないのよ
 式なんだからもうちょっと私の言うこと聞きなさいって思わない?」
「それは彼女が君から受けた結界の管理という使命を優先しているからじゃないのか
 君の相手ぐらい仕事が一段落ついたらいくらでもしてくれるさ」
紫は勝手に急須を使い、勝手に茶葉を出し、勝手に湯呑みを用意してお茶をすすってくつろいでいる
霖之助もいちいちそういった行動を咎める気がないのかついでに彼女に自分の分の茶を入れてもらう
「っで今日は何の用だい?買い物に来たんだったら
 最近はテレビゲームという外の娯楽用品が入ってきてね」
「興味ありませんわ」
スッパリ切られた、どうも自分のペースに乗せてくれない
彼女を苦手とする多くの者の多くの理由が自分のペースで話させてくれないことだろう
彼女との会話はいつの間にか主導権が入れ替わっているか横から主導権を掻っ攫われるかの二択しかない
妖怪ですら想像するのが難しい時間を生きた紫にとって会話は
キャッチボールではなくドッジボールなのだろう
話題を切り出し先手を取れるのはボールを当てた方のみ
霖之助と紫ではコートの大きさから違う
「お洋服の修繕をしてほしいの五着ほど」
「うちは仕立て屋じゃない里に行ってくれ向こうになら何件かあるから」
「嫌よ、だって里の仕立て屋さんひどいのよ?
 私が出向いただけで悲鳴を上げたり顔真っ青にして謝ったり
 何も悪いことなんてしてないのに皆に嫌われて私辛いわ」
彼女は顔を袖に当ててあまり上手くない泣きまねをする
人々から畏怖倦厭され幻想郷で危険な妖怪上位に名を連ねる彼女が訪ねてくるのだ
仕立て屋達の反応は別に間違っていないむしろ正しい、彼女にはこれ位が丁度よい
幻想郷における妖怪と人間の関係を体現している彼女にはこの反応が一番正しい
「ハンカチはくださらないの?」
「嘘泣き用は品切れなんだ、普通の魔法使いがよく使うからね」
「こんなお店の品でも独り占めなんてよくないわ」
「こんな店だからこそ独り占めしたくなるのさ」
ズズーっと霖之助がお茶をすする音が響く、対する紫は淹れたての熱いお茶を音も立てずにすする
カウンター横の椅子に腰を掛けお茶をすする彼女は黙ってさえいれば美しい女性だ
髪は金髪だが魔理沙のような金色の穂を思わせる眩しい色ではなく
雲ひとつない夜の満月の様な奥ゆかしさと妖しさを兼ね備えた艶やかさがあり
彼女が好む紫の服によく合った
一旦開けば皮肉と冗談しかでない口も、底が無く無常と虚無が溶け合ったサファイアの瞳も
彼女を知らなければ気品のある魅力的な顔立ちだと思うだろう
名家の令嬢と言うよりは一国の女王や王女といった言葉がしっくりするそんな風貌だ
いや、風貌だけではない実力もその評価に見合う以上はある
なんせ彼女は全ての二極の狭間を司り自らが賢者として幻想郷に君臨する大妖怪なのだから
「君には自分がとんでもない妖怪だって自覚がないのかい?」
「嫌だわ霖之助さん、とんでもない妖怪なんてこの店では珍しくもなんともないじゃありませんか」
「確かに最強も名医も幼い吸血鬼も来るけど結界を一人でどうにかするようなお方は
 君以外お目にかかったことはないな」
「そんなに褒められても困るじゃない、お世辞がうまいのね霖之助さんは
 お店構えて客商売始めてみてはいかが?」
「僕の知っている店に香霖堂という道具屋がある
 知るうる限りで最高の商品の質と接客だよ」
「冗談は下手なのね」
溜息をついて自分の分のお茶の代わりを注ぐ
霖之助も自分の湯呑みを無言で差し出すと案外素直にお茶を注いでくれた
彼の湯飲みに静かに注がれる茶は淹れている本人の普段の態度と違い
なだらかでいて優しい、損得や裏表のない態度で緑茶が注いでいく
お湯から立つお茶の香りが鼻をくすぐった
「普段もそんなだといいけど」
「?何がかしら?」
「別に何でもないさ………服は五着でよかったね?」
「あらあんなに文句を言っていたのに、受けてくださるの?」
「お客様は神様ですから」
「あなたの中では神様の地位はどれくらいなのかしら」
「神様によりけりだよ」
彼女は苦手だだが決して嫌いなわけではない
いつも回りくどく冗談の多い問答は面倒だがそれなりに楽しい
彼女の中にある知識と教養も話をすれば時折垣間見ることもできる
先ほどのような気配りもそれがあってこそだろう
いつもいつも人から疎まれるような態度をとる彼女だが
気に入った者には彼女なりの優しさと気配りを見せてくれる
霖之助はそういった彼女の面は好意的に感じられた
幻想郷においてもっとも浮世離れした妖怪が見せるほのかな気配りは
彼にに一抹の親近感を覚えさせ友情や親しみを感じさせる
それこそ語らいながら酒でも飲みかわしたい程度には
………酒
(そういえば彼女と飲んだことなかったな
今日はそこそこ機嫌もいいみたいだしもしかしたら外のことも聞けるかもしれない)
湯のみの底に落としていた目線を紫の顔まで上げる
紫はいきなり目を合わせられ少しキョトンとしたがすぐにいつもの表情で
どうしたの?っと聞き返してきた
「いや、ただの思いつきで君の予定も考えてないんだが
 君はこれから修繕してほしい服を取りに家に帰るだろ?」
「えぇ、早くしてほしいのだったらすぐに取りに帰るけど」
「いや逆なんだ、洋服を持ってくるのは夕刻を過ぎてからにしてくれないか?」
「あら、どうして?」
「酒の席でもいかがかなと」
「私に?」
「君に」
「なんだか気味が悪いわね、いつも邪険に扱われてる分信用ならないわ」
「そんな事を言うのかい、僕自身はそういうつもりはなかったんだが
 まぁ君がそう言うのなら今回は………」
「断ってもないわよ、ただちょっと面食らっただけよ」
「君が面くらった?」
普段表情を崩さない霖之助が信じられない者でも見た顔で聞き返す
実際信じられないのだが
「まぁいいわ、その約束乗ってあげる夕刻を過ぎてからまた来ればいいのね?」
「あぁ、つまみと酒は用意しておくから手ぶらでもかまわないよ」
「そんな失礼な事はしませんわ、私も何かお酒とおつまみをもってくることにするから」
「そうかい、っじゃ僕は今晩の準備をするよ」
カウンターの椅子から半日ぶりに腰をあげ頭の中で台所の状態をチェックする
「………待って霖之助さん」
「ん?まだなにかあるのかい?」
「どうして誘ってくれたのかしら?口に出さないけど苦手でしょ私の事?」
いつもと違った扱いに不義そうな顔で紫が尋ねる
霖之助はやや間をおいてからいつもの顔で
「そうだね、お茶の入れ方が気に入ったから………かな」
いつもと違う台詞を送った



「洋服の修繕でしたら紫さまが手を煩わせずとも私が行いましたのに」
「いいのよ、毎年のことだけど私が寝てる間結界の管理頑張ってくれたもの」
「式として紫さまの命に従ったまでです」
「それより藍、お酒ってどこにしまってあるの?」
「お酒ですか?晩酌用でしたら台所の戸棚に
 それ以外でしたら蔵に置いてありますが」
「じゃぁ蔵のを出して頂戴、なるべく口当たりの良さそうな奴をお願いするわ」
「かしこまりました、西行寺幽々子様と晩酌のお約束ですか?」
「ちょと違うわね、今日は幽々子じゃなくって香霖堂の店主さんよ」
「あの半妖ですか?」
紫さまともあろうお方があのような者と、そう続けようとするが
藍は出かけた言葉を喉元で飲み込んだ
機嫌のいい主にわざわざ水をさす必要もあるまい
大体相手があの男なら何事もなかろう
あの男が紫を取って食おうなどと考えるわけがないのだから
いや、あの男でなくてもそんな考えは湧いて来るはずがない
「つまみの方をご用意いたしましょうか?今夜の晩酌用の材料があります」
「そうして頂戴、って言おうと思ったけどやっぱりいいわ」
スキマを使って藍後ろに回り込み純白の割烹着の帯に手をかける
「自分で用意するから、貴女は修繕に持っていくお洋服を用意して頂戴」
背中の帯を解き藍にしがみ付いていた割烹着をひらりと剥ぎ取ると
そのまま台所へと消えていった


あとがき
タイトルっていっつも適当ですよ
ゆかりんだったからスキマ快速
目標は語呂のいいタイトルを考えること

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