十四朗亭の出納帳

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十四朗

Author:十四朗
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カカシカメラ

『カカシカメラ』


十六夜咲夜、森近霖之助


「名前は監視カメラ、用途は防犯つまり泥棒の侵入防止とかだ」
「紅魔館は年中泥棒の出入りが激しいから大助かりね」
「泥棒一人で激しいのかい?」
「ビューっときてズビューンなのよ、激しく無い訳がないじゃない」
「うちの場合はバンッっと来てササッなんだけどね」
霖之助は目の前のメイド服の少女に合わせて妙な擬音で返してやる
二人が話しているのは同じ泥棒なのだがあえて追及しないのが幻想郷スタイルというやつだろう
彼女、十六夜咲夜がカウンターに持ってきた道具は監視カメラ、霖之助の言うとおり用途は防犯
大きさは片手で持てるほどで見かけは四角い箱に天狗のカメラと同じようなレンズがついているが
シャッターとフィルムを入れるスペースが見当たらない
それどころかファインダーもフラッシュも付いておらず写真を撮る事は出来そうに無かった
「おそらく映像を収める機械なんじゃないだろうか放っておけば
 レンズに映った景色を記憶するのかもしれない」
霖之助が天狗のようにカメラ構えて言った、レンズの先は咲夜に向けている
ファインダーが無いのであくまで向けているつもりなのだが
「ならどうやって観るのかしら?映写機にでも入れるの?
 中にフィルムも入ってないのに」
「いやいや、外の道具を侮ってはいけないよ
 同じカメラの名を冠する物にデジタルカメラと言う物があってね
 そいつはフィルムを必要とせずに薄くて小さな板の様なものに風景を記録するらしい
 さらにパーソナルコンピューターという式に風景を移動させることもできるそうだ」
「その言い方だと誰かに教えてもらいましたわね?」
「贔屓にしなくてもいいのにこの店を贔屓してくれてる妖怪少女が教えてくれたんだ
 こういった道具は使用方法を考えるのが楽しいのに」
霖之助は苦い顔で笑う、どうやらその妖怪少女が苦手のようだ
まぁ、彼女を苦手でない者など余りいないだろう
彼はカウンターに防犯カメラを置き咲夜の顔を見つめた
「この防犯カメラの使い方は分からないまさかとは思うが
 このカメラ自体が泥棒を撃退してくれるわけでもないだろうし
 でもさっき言ったように景色を撮り続けるだけじゃ泥棒は追い払えない」
霖之助としてもせっかくの商談を無下にしたくはない
彼女に協力してもらって何かいい使用方法を探れないものか
「でもそれかもしれないわ」
「何がだい?」
「このカメラが泥棒を撃退してくれるかもって事よ」
思わずため息が出る、この少女は計算してやっているのか素で言っているのか分からないが
偶に霊夢や魔理沙以上にとんでもないことを言い出す
まぁ、瀟洒な態度と風貌に似合わぬ抜けた一面が彼女を彼女たらしめるのだろう
「このレンズに見える部分は目の役割と攻撃するための武器なのよ
 ここから弾幕が出るに違いないわ、泥棒しようなんて考えてる不届きな輩を見つけたら
 ズババのビュオーンってところね」
具体的には伝わってこなかったが彼女の考えでは力ずくで撃退する物らしい
霖之助には理解しかねる考えだが頭ごなしに否定することもできない
この大きさならカモフラージュも容易で物陰に隠しやすい
レンズの部分は目と弾幕を発射する砲門の役割を兼ねているのだろう
平時はその存在を意識させず監視に専念
問題を見つければ即行動を開始、問題の種を殲滅
これが外の世界の防犯体制、もしこの仮説が本当だとしたら完璧にして恐ろしい
「でも残念だったね、もしこれが自動で泥棒を撃退してくれる物だったとしても
 ここにはこいつを動かす為の物がない能力を完璧に発揮することは出来そうもないよ」
「この店の道具はいつもそればっかりね、もっと幻想郷でも動く道具を仕入れてほしいわ
 えーと動かすための物をなんといったかしら?」
「電気だよ外の世界の品は大体そいつで動く
 僕が店を構え始めたころは電気がなくても使える道具は割とあったんだけどね
 最近は歯ブラシさえ電気を必要とするんだよ電動歯ブラシとか言ったかな」
電池と呼ばれるものは大量にあるがどれもこれも入れたところで反応しない
いや、全く反応しないわけではないが動いたとしてもすぐに止まってしまう
電池と道具にも相性があるらしい気に入らない組み合わせならば動いてすらくれない
「外に落ちていたそれも誰かの使用済み歯ブラシなんて願い下げでですわ
 男性はそういうこと気にしなさそうですけど」
「気にしないわけないじゃないか、拾ってきたけど使ってないし
 みんな気持ち悪いって言って売れる気配もないよ」
っでそいつはどうするんだい?、と続ける
買っていったところで電気がないのでガラクタすぎない
残念だがせっかく持ち上がった商談は無しになりそうだ
「久々に外の物が売れると思ったが………まいったね」
飲み込もうとした溜息が思わず漏れる
自分のかわいい道具たちがまた売れなかったことは彼にとって悲しいことであり
非常に残念なことだ、だが彼女も紅魔館の財布を任されている身
無駄な買い物で金銭をドブに捨てる真似はしないだろう、それが完璧なメイドなら尚更に
どちらかと言えば夏寄りの湿気を含んだ生ぬるい空気のおかげで徒労感も倍増だ
「おいくらかしら?」
「それは確か奥のほうの棚だったはずだ戻しどしておいてくれ」
「いくらなの?」
「………なぜ買うことになっているんだい?」
「買ってはいけない理由はないわ、それに買ってはいけないの?」
「そいういう訳じゃないが」
目の前のメイドが何を言ってるのか分からない
今までの話をどう辿って行けばこいつを買うという流れに行きつくのだろうか?
用途は仮説でしかないし、動かすのには未知のエネルギー電気が必要だ
今のままでは面白みのない置物扱いが関の山だというのに
「買うんだね?本当に」
「えぇ、もちろんですわ」
結局、防犯カメラは香霖堂にある商品の値段の平均よりだいぶ安い値段で売買された
霖之助は腑に落ちない顔をしていたが代金を受け取り商品を渡すと
そんな感情も店のぬるい空気と同化してしまった
商品を受け取った咲夜は一礼するといつの間にか跡形もなく消えていた
「別に時を止める必要は無さそうなんだけどね、音もなく消えるのが好きらしいな彼女は」
いったいあの面白みのない置物を何に使うのやら



ここ数日の紅美鈴の生活はおおむね普段通りだったといえよう
早朝から体を動かし朝食をとり午前の勤務に当たり
昼食後はお嬢様が起床するまで午後の勤務を行う
おおむね普段通りだった、昼寝をしないことを除いては
午後の三時頃は日差しも軟かく昼寝を行うには絶好の時間帯だ
事実彼女はその時間帯は大体寝ているといっても過言ではない
だがここ数日はそれができなかった、何故か?
「うぅ、ほんとに何なのこれ~?じっとこっちを見ててお昼寝出来ないじゃない」
監視カメラが門の上に取り付けられたこと、それもレンズの先を美鈴に合わせて
「う~ん気になる、なんでこっち見てんのよ
 咲夜さんは動かないオブジェだって言ってたけど天狗のカメラみたいで
 安心してお昼寝できないしこまっちゃったわ~」
店主は電気がないと使えないと言ったがそうでもなかったようだ
カカシのようにその場に存在し、美鈴に視線を送る程度には活躍している
門番がサボっていなければ泥棒も少しはおとなしいかもしれない







あとがき

ゲームの緋想天でゆかりんが道路標識を使うのは
誰も気にせず役に立ってない物の象徴だからだそうです
防犯カメラが役に立ってないとは言いませんが気にするのはやましい思いがある人だけですからね

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