十四朗亭の出納帳

アニメの感想、ゲームホビーの感想など 作品のジャンルにこだわらず書いていく予定です,SSとか書いてます

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十四朗

Author:十四朗
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二人鍋

随分前の話になりますけど道草さんから病鈴仙の使用許可をいただきました。
っで書き始めたはいいけど冒頭書いて一月ほど放置。

そんな訳で完成ぐらいはさせないとなと思って書き上げました。
ヤンでねぇ!!!酔っら鈴仙だよまったく!
ジャスティスなのに!十四朗のジャスティスなのに。

「二人鍋」

鈴仙、霖之助






最近は兎の肉を食べていないな。
すっかり群青色に染まった外の景色を眺めながらそんな事を思う。

それもこれも………

「あのー御夕飯出来ましたよ」

「君のせいだ」

「はい?」

目の前でキョトンとしている兎の少女、鈴仙・優曇華院・イナバのお陰だ。
霖之助が「今夜は兎肉にしよう」と思った時に限って彼女がやって来るのだ。
どうしてそうタイミングがいいのかと聞くと、兎の耳は危機探知能力に特化してるのだと言われた。
人の頭の中にある献立を察知するとは、耳の感度は良好らしい。

「それにしても君の方から鍋をしようなんてお誘いがかかるとは思わなかったよ」

「霖之助さんには日頃から商品をお安くしてもらったり、
 良い物を提供してもらってますから。そのお礼ですよ。」

「商人として当然の事だと思うけどね」

「師匠が言ってました。
 当たり前の事が当たり前に出来る人は素晴らしいと」

「八意氏がねぇ」

「さぁ早く食べましょう。せっかくのお肉が固くなっちゃいますよ」

鈴仙曰く今日の鍋は鳥の水炊きらしい。
まぁ鶏肉も悪くない。
昼頃に絞めた鮮度の良い肉を用意したそうなので楽しみだ。

元々食事を余りしなくとも生きていける体だが、そう言う楽しみがあると生活に張りが出る。

「しかし鍋をするならもう少し人数が居た方がよかったかも知れないね」

「それは、えっと……嫌です」

「? まぁ僕の方はそれで構わないけど」

鍋と言う物は本来三、四人が丁度いい人数だが、まぁ彼女の好きなようにさせればいいか。





ぐつぐつと白い湯気を上げて煮立つ鍋。
その鍋を霖之助と鈴仙の二人だけが囲んでいた。

鈴仙が霖之助の分のお椀に肉と野菜をバランスよく盛りつける。

一応遠慮はしたが今日は御馳走すると決めたので手間は掛けさせたくないそうだ。
なんとも甲斐甲斐しい姿である。

「はいどうぞ」

鈴仙からちゃぶ台の真ん中で、
湯気を上げる土鍋と同じように温かな湯気を上げるお椀を受け取る。

霖之助は「ありがとう」と礼を述べると自分の目の前にお椀を置いた。
具は鶏肉やつみれは勿論の事。
豆腐、長葱、白菜、春菊、椎茸、シメジ、等々。

正直どれから手を付けようか迷う。
おまけに出汁は鳥のガラから取ったらしい。
白濁とした白いスープは鳥の旨味を凝縮している。

「あのぅ、食べないんですか?」

「ん?あぁ、君が分がよそい終わるまで待っていようと思ってね」
 
「そんな、気を使ってもらわなくてもいいのに」

「そうはいかないよ、食事を共にするという事は常に平等であると言う事だ。
 
「………いつもそんな事考えて生活してるんですか?」

「別に普通だと思うけど」

「まぁいいです。
 ではいただきましょうか」

「そうしよう」

二人揃って胸の前で手を合わせる。
自然の恵みに感謝し、この料理を作るために犠牲になった動植物の魂を弔う為に。

「「いただきます」」




「ふふふー♪ ふふー♪」

頬を赤く染めた鈴仙が上機嫌に霖之助のお椀を手に取る。
酒が随分と回っているらしく、
視点は虚ろで妙なハミングを口ずさんでいるが問題ないだろう。

彼女が持ってきた酒と元から店にあった酒、計二本。
二人で飲んだ訳だから単純計算一人一本と言ったところか。

「霖之助さんうどん食べます~?」

「さっきも言ったじゃないか、食べるよ」

「やだもぅ~うどん食べるだなんてぇ!」

先程の評価は撤回だ、駄目過ぎる。
このまま放っておくと土鍋の中に顔を突っ込んでセルフウサギ鍋になりかねない。

まぁ流石にそれは言い過ぎかもしれないが、
彼女のテンションはさっきから上がりっぱなしだ。

「もういいよ鈴仙、僕の分は僕がよそうから」

彼女から空のお椀を取り上げる。
とりあえず彼女には何もさせないでおこう、その方がいい。

「返してくださいよ! 今日は私がご奉仕するんです!」

霖之助が取り上げたお椀を返してもらおう鈴仙がバタバタと暴れる。
余り暴れるとちゃぶ台の上の物がひっくり返るから止めてもらいたい。

それに距離が近い、体が当たっている。
こういう事をしていて平気な辺りやっぱり酔っている。

「分かった、分かったから。とりあえず落ち着こう」

「私は何時だって、何時だって冷静です」

「どこがだ、とりあえず離れるんだ」

霖之助は鈴仙の体をグイッと押し退ける。
思った以上に軽いその体は簡単に動いた、
若干不貞腐れたような紅い双眸が霖之助を睨んだ。

「はぁ、こんな事なら酒が強い連中でも一人居ればよかったな。
 少なくとも介抱するのには慣れてるだろうし」

「駄目です………」

「ん? どうたんだい鈴せ…」

「それは絶対に駄目です!」

さっきまでの惚けた喋り方とは違う、
ハッキリとした怒気を含んだ声。

さっきまで霖之助を睨んでいた双眸も同じように怒気で溢れていた。
気のせいか少し赤みが増しているようにも見える。

「私達二人でいいじゃないですか、不満ですか?
 二人でも楽しい会話をしながらご飯は食べれますよ?
 だからこれ以上は要らないじゃないですか?
 霖之助さんは、霖之助さんは私に不満があるんですか?」

捲し立てる様な鈴仙の質問攻め。

思わず返す言葉を失ってしまう。

彼女の豹変ぶりは一種の狂気にも見える。
いや、これは狂気だ。
鈴仙・優曇華院・イナバと言う少女の中に渦巻く狂気なのだ。

「鈴仙、落ち着いてほしい。
 君は少し飲み過ぎたんだよ、今水を持ってくるから」

「要りません。
 そんな事より霖之助さん、私の駄目な所を言ってくださいよ。
 私、頑張って直しますから」

「鈴仙、いい加減にしないか」

「お料理だって一生懸命します、お掃除も洗濯もきっと人並み以上にやって見せます。
 だからあなたと二人がいいんです! 
 私以外の誰かと二人じゃなくって貴方と私で二人っきりがいいんです!」

「いい加減にしないか、鈴…せ……ん」

彼女を言葉で制止しようとしたその時。

霖之助の体がドサリと畳の上へ崩れ落ちた。

その光景は本当にアッサリしていて、
まるで操り人形の糸が切れた様だった。

必死に立とうと四肢に力を入れる、力が入らない。
それに平衡感覚もおかしい、斜めに感じたり横に感じたり。

完全に起き上がれない、
まるで体が起き上がるのを拒絶するかのように、霖之助の命令を聞かなくなっていた。

「二人っきりだったら、誰にも何も見られませんよ?
 二人っきりだったら、何してもいいんですよ?」

「鈴…仙、君は……何を…?」

「ちょっとだけ霖之助さんの波長を弄りました。
 具体的には平衡感覚とか、筋肉の運動とか」

畳みに寝そべったままの霖之助に鈴仙がジリジリとにじり寄ってくる。
その動きはカタツムリの様に遅かったが動けない霖之助にとっては関係ない。

ただ確実に彼女は霖之助に近づいてくる。

「二人で一つになりましょう、霖之助さん」

やがて鈴仙が寝そべったままの霖之助に馬乗りになる形で乗っかる。
軽い重圧、そして柔らかな太ももの感触。

だがそんな物に何のときめきを覚えない。

「そう言えば霖之助さん、最近兎が食べられなくって残念そうな顔してましたよね?
 だったら、今夜食べれますよ?」

食べる?冗談じゃない、これではまるで………

鈴仙が自分の洋服のボタンを一つまた一つと開けてゆく。
上着のボタンを全て開けたら上着を脱ぎ捨てて、
今度はブラウスのボタンに手を掛ける。

「さぁ霖之助さん、兎のフルコースですよ?」

これではまるで捕食される側だ。

Comment

#No title
わっふるわっふる
  • by:
  •  | 2011/01/20/12:03:48
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#No title
発情期ならしょうがないよね
  • by:名無しさん
  •  | 2012/04/02/17:51:40
  •  | URL
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